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西宮市の内科|石塚ファミリークリニック-腎臓病|腎不全について

腎臓病
腎不全について
石塚ファミリークリニックHOME腎臓病【腎不全について】
腎不全とは腎臓が血液を濾過して老廃物を排泄し、電解質バランスを
調節する能力が低下した状態を腎不全といいます。
血液検査で血清クレアチニン値と尿素窒素値が上昇すると腎不全が疑われます。

急性腎不全・慢性腎不全

急性腎不全

突然腎機能が低下、あるいは失われる状態を、急性腎不全 あるいは急性腎障害といいます。急性腎不全の患者さんの多くは尿量が減少します。

急性腎不全の主な原因として下痢、嘔吐、熱帯性マラリア、低血圧、敗血症、特定の薬剤(高血圧治療薬のアンジオテンシン変換酵素<ACE>阻害剤、鎮痛薬の非ステロイド性抗炎症薬<NSAID>)等がありま す。

多くの場合、適切な治療(場合によっては一時的に透析を行う)により、腎機能は正常に回復します。

慢性腎不全

慢性腎臓病(CKD)とは3ヶ月以上持続する尿異常(尿蛋白・血尿)、腎形態異常または、腎機能が約60%未満まで低下した状態を言います。腎機能が正常の60%未満に落ちると、下表のような症状が出始め、進行性の腎機能低下があると考えられます。

正常の15%以下の腎機能となり、透析や移植が必要か、差し迫った状態を末期腎不全と言います。

  発症の特徴 原因 腎機能の回復の可能性
急性腎不全 腎機能が急激に低下(1日以内~数週間)

脱水やショック状態、薬剤などが重要な原因

特定が難しいこともある

回復の可能性あり
慢性腎不全 腎機能が徐々に低下(数ヵ月~数年) 糖尿病腎症・慢性腎炎・腎硬化症・腎盂腎炎 など 回復は見込めない

末期腎不全に対する治療方法

 

末期腎不全に対する治療は腎臓の機能のうち、水、電解質及び老廃物を除去する手段である“透析療法”と腎臓の機能をほぼすべて肩代わりする“腎臓移植”の2通りがあります。

透析療法には、血液を透析器を通してきれいに戻す“血液透析”とお腹にカテーテルを通して透析液を出し入れする“腹膜透析”の2種類があります。

腎臓移植には、家族、配偶者、身内から2つの腎臓のうち1つの提供を受ける“生体腎移植”と、脳死や心臓死になられた方から腎臓の提供を受ける“献腎移植”の2種類があります。

腎不全3つの治療法
血液透析・腹膜透析・腎移植

  血液透析 腹膜透析 腎移植
食事・飲水の制限 多い(蛋白・水・塩分・カリウム・リンなど) やや多い(水・塩分・リンなど) 少ない
生活の制限 多い(週3回、1回約4~5時間の通院治療) やや多い(透析液交換、装置のセットアップの時間) ほとんど無い
旅行・出張 制限あり(透析施設の確保) 制限あり(透析液、装置の準備・運搬) 自由
出産 困難を伴う 困難を伴う 腎機能が良好なら可能
スポーツ ほぼ自由 腹圧が掛からないように注意 移植部保護以外はほぼ自由
入浴 透析後はシャワーが望ましい 腹圧カテーテルの保護が必要 問題なし
社会復帰率 制約される 比較的よい 高い
その他の利点 日本で最も確立された治療方法 血液透析に比べて自由度が高い 透析からの束縛からの開放感

血液透析

血液透析の仕組み

血液の体外循環により人工腎臓に血液を通して尿毒素を除去するものです。実際には、腕の血管(バスキュラーアクセス/シャント)に針を刺しポンプを使って血液を体の外に取り出し、ダイアライザー(透析器)に循環させて尿毒素を除去した後、体に戻します。

そのダイアライザーは細い管状の透析膜(直径約0.2mm)を約1万本束ねたもので管の中を血液が、その周囲には透析液が流れています。

透析膜の小さな穴を通して老廃物や水分、塩分などが透析液の側に移動します。こうして不要なものを除去し浄化された血液は体にもどります。

透析導入のめやす

透析療法は食事療法や薬物治療で尿毒症症状の改善ができない場合に適応となります。

具体的な導入基準では、改善ができない慢性腎機能障害、臨床症状、日常生活能の障害を呈し、以下のⅠ~Ⅲ項目の合計点数が原則として60点以上になった時に長期透析療法への導入適応とします。

血液透析の仕組み

慢性腎不全透析導入基準について
臨床症状の項目と点数
腎機能
日常生活障害度
合計60点以上を透析導入とする
(厚生省科学研究班 1992年)

腹膜透析

腹膜透析の仕組み

末期腎不全の患者さんに対する透析療法の一種で、広く受け入れられた効果的な方法です。

在宅透析の方法として最も普及しています。

 

■腹膜とは、胃や腸などの腹部臓器が収まっている腹腔というスペースを覆って、それらの臓器を支えている膜のことである。

■腹膜は、自然の半透膜で、血液中の老廃物や毒素を通すことができる。

■腹膜透析は腹膜を通して血液をきれいにする過程ことである。

腹膜透析の仕組み

腎移植

腎移植について

2015年で末期腎不全で透析を受けている患者さんは約325,000人います。腎移植を受けた人は1661名でした。その内、1494名は生体腎移植で残りの167名(献腎移植=63、脳死腎移植=104名)が死体腎移植を受けられています。

献腎移植希望の登録者は12,800人ですので、年間約2%弱の人しか、献腎移植を受けられていない状況が現状です。

腎移植の成績は、生体腎移植で1年、5年、10年生着率がそれぞれ94%、82%、68%程度で、生存率は腎移植後10年で85%あります。

献腎移植の場合は生体腎移植の生着率を約10%下回ると考えてよいと思います。

最近、維持透析を受けないで行う腎移植(先行的腎移植)が増加しています。この移植方法は、透析治療を全く受けない、あるいは数回の透析治療を受けてからすぐに腎移植を受ける方法です。もともと小児腎移植で行われていた移植方法ですが、最近は成人でも行われるようになりました。

この先行的腎移植は、血液透析、腹膜透析と並んで、腎不全末期における腎代替療法の選択肢の一つです。

先行的腎移植の利点

■移植腎生着率、患者生存率が良好

■透析医療のため

 ●内シャント、腹膜透析カテーテル挿入の必要がない

 ●教育入院などが必要とならない

■透析医療による

 ●透析関連有害事象(心血管系、骨代謝など)が回避できる

 ●時間的拘束がない

 ●水分、食事制限がない

 ●医療費がかからない

■社会生活(雇用、収入など)を維持したままの生活が可能

■小児では身長の獲得がなされる

腎移植